山崎阿弥/ライブ情報など
by amingerzz
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
<   2009年 11月 ( 5 )   > この月の画像一覧
ライブパフォーマンス@現代HEIGHTS 『IRIS/アイリス』
---------------------
IRIS/アイリス
-far but near something, near but far something-
---------------------
b0017672_19102895.jpg
copyright(c)Paolo Patrizi All Rights Reserved

>>>12月25日(金)19:30開演
(19時開場、20:30ライブ終演後クリスマスパーティ~23:30)

>>>料金:3000円
(2 drinks、フード、ライブチャージ含む)

>>>会場:現代HEIGHTS(地図は↓に掲載)

---------------------
出演:山崎阿弥(声・歌・映像)
映像への出演:高松みゆき、クロワユミコフ、竹場元彦、田中孝宏他

---------------------
 目の前の“誰か”を求めるほどに、その向こうにぼんやりと現れてくる、“存在”。
 近く遠く絶え間なく眼差しを繊細にしながら誰かを思うとき、
 求めているのは近い手触りの確かさなのか
 遠く美しい夢なのか分からなくなることがある。
 でもきっと誰もがその両方を抱きしめたい。
 女・男・鳥・草木のモノローグ、
 瀬戸内のさざ波や夕日の映像に声と歌を織り交ぜながら送る、
 映像と山崎阿弥の往復書簡的なパフォーマンス。

---------------------

今年一年ゆっくり過ごしてみて、見えてきたこと/見えそうなことを
声・歌・映像で表現してみようと思っています。

誰しもが、自分が生まれ育った家族を離れて生きていくとき、
何を求めるのか、何に出会うのか・出会おうとするのか、
といったことをテーマにしています。

会場は今年の初めに個展をさせていただいたギャラリーで、
今年最後も同じ場所でパフォーマンスが出来る巡りあわせをとても幸せに思います。

今年の締めくくりということだけではなく、
これからの表現を方向付けていく大事なパフォーマンスになると思います。
年の瀬も押し迫る25日ですが、お時間が許せばぜひお越しください。

--山崎阿弥

b0017672_19142030.gif

[PR]
by amingerzz | 2009-11-28 19:14 | ■2009年ライブ情報
■プロフィール
山崎阿弥 
(やまさき・あみ yamasaki ami)
b0017672_13501371.jpg

      photo by 須崎隆善@『hikari』Mar.2008


声のアーティスト。世界中の音に混じり声を出す。

様々な音楽家や映像作家、ダンサー、演劇等との共創多数。
映画監督、絵描き、詩人でもあり、それぞれの分野で活動している。

これまでは、伊勢神宮への歌の奉納、日本を代表するサラウンドの匠・沢口真生との音楽づくり、エイブル・アート・ジャパン制作の舞台作品「stepping stones」への出演、オリジナル・ユニット「編み物オーケストラ」、個展「風の仕事場」(オブジェ展示/現代ハイツ)など。12月25日に現代ハイツでパフォーマンスを上演予定。


statement::

Always be concrete.  
Always be direct.  
Though convey with lyricism.  
For its purpose, never fear solitude. 

常に具体的であること 
常に直裁であること 
でも、それらを詩情によって伝えること 
そのために独りであること
[PR]
by amingerzz | 2009-11-05 02:15 | ▼プロフィール
主なパフォーマンス歴
2008年
■『編み物オーケストラ―悪意と耳―』アミュレット、アンチヘブリンガン(東京都)
■『羽歌う』下北沢・期間限定の仮設ギャラリー(東京都) 共演:野沢英代(ダンス)
b0017672_1594424.jpg

■『編み物オーケストラ―光―』下北沢・期間限定の仮設ギャラリー(東京都)
■『いまからここでVol.4“Role Play”』横濱エアジン(神奈川県)共演:河崎純、今井尋也他
■『いまからここでVol.5“Role Play”』公園通りクラシックス(東京都) 共演:河崎純、立岩潤三他
b0017672_1491362.jpg


2007年
■『空気の喜び』金沢市民芸術村アート工房(石川県)共演:津田貴司(響き)
 :金沢市在住のアーティストが企画した『So contemporary』展で上演。会場内にいくつかのマイクを設置し、動きながら声を出す。それらの音を集音しディレイ効果を施すことで音の渦を作る。
■『フェード』BankART studio NYK(神奈川県)企画・演出・共演:井手実
 :ダンス公演。BankART studio NYKが主催するcafé live 賞受賞作品
b0017672_2112719.jpg

■『則天去私』イタリア文化会館/日伊共同企画(東京都)共演:玉内集子、向島ゆり子
 :沢口真生氏のサラウンド音響とダンス・音楽のコラボレーション公演。
■『五行歌』ミューザ川崎(神奈川県)共演:正林一平、スコット・ジョーダン、中西隆夫
■『お木曳き』伊勢神宮、神宮周辺(三重県)共演:藤間信乃輔、御神乗太鼓
 :式年遷宮のお木曳き行事で、200名超の町民が曳く車(神木用の運搬台車)に御神乗太鼓 と乗車し演奏、町を練り歩く。途中何箇所かの広場で太鼓、舞踊家と奉納公演。
■『こしの都伝統文化交流祭』大瀧神社/こしの都千五百年大祭(福井県)共演:藤間信乃輔(
■『フランティック・ビューティ』築地・場外市場(東京都)共演:ヒメナ・ガルニカ他
 :NYのオルタナティブ・スペース「CAVE」のダンサー、映像作家、音楽家と日本の舞踏家、音楽家らによるダンス公演。
■『ひかり祭り』旧牧郷小学校(神奈川県)共演:あくつさとみ、清水博志他
 :小学校のプールを使用、舞踏家・音楽家・美術家らのフィジカルシアター公演。

2006年
■『巻貝の夢はドーナツ状か?』小川町ギャラリー(東京都)出演:松島誠(ダンス)、津田貴司
■『純粋培養』小川町ギャラリー(東京都)  出演:梅原宏司
■『外套』ストアハウス/第6回フィジカルシアターフェスティバル(東京都)  
 :双対天使の演劇公演において、暗転・声のみで表現する中盤部分を演出・出演。

2005年
■『イッセー尾形のとまらない生活』県立青少年センターホール(神奈川県)
共演:イッセー尾形、岡田勉
 :イッセー尾形氏が芝居の合間に舞台上で着替える間、ベーシストの岡田氏と演奏。
 :寸劇的な演奏によって前の芝居とこれから始まる芝居とに流れをつくる。

2004年
■『未来回帰』アップリンクギャラリー(東京都)  共演:船木雅子(ダンス)

2003年 
■『Stand on your man』金沢市民芸術村パフォーミングスクエア(石川県)
 :芸術村Dance Week、金沢舞踏館企画
 :ダンスカンパニー「ショーン・マッコネログとオーケストラ」公演
 :脚本・演出:ショーン・マッコネログ
■『阿呆船 -十二夜-』金沢市民芸術村パフォーミングスクエア(石川県)
 劇団アンゲルス公演、脚本・演出:岡井直道声による劇中のサウンドスケープ担当
■『小春』immigrant’s cafe(東京都)映像と声のイベント
■『中詣』那谷寺(石川県)共演:八木繁(篠笛)ほか
広大な敷地内に8名のミュージシャンと舞踊家を点在させ、移動しながら演奏する。数時間に一度セッションし、また散らばる、というパフォーマンスを日没から夜明けまで繰り返し行う。

-------------------------------------------------------------------------------------
■2003~2004年
『声のライブ』
@メロメロポッチ(石川県金沢市)
b0017672_2243492.jpg

[PR]
by amingerzz | 2009-11-04 02:26 |  -活動歴(声)
頁の微笑
くぐもった蛍光灯の流した汗を誰がぬぐうのか。

夜の隙間から流れ出た光のよだれを首に感じて振り仰ぐと、街灯の光が濁って見えた。閉店したばかりの呑屋が小火を出している。消防車の赤いランプが回り、雨の中に何かが燃えた臭いが混じっている。

そういう夜、旅の空の恋人を想う。
意味もなく自分がいる街の夜に耳を澄ましたりする。
ふいに隣室からボーンと低くワインボトルの栓を抜く音がした。中国のおとぎ話のように、名前を呼ばれて返事をすると中に吸い込まれて酒になってしまうひょうたんを思い出し、壁の側で身を縮めた。夜はどんな虚も現実と結んでしまうようで怖い。

ああそうか、名前って何だろう?
君を知っていれば君の名前は「○○の仕事をしていて、××に住んでいる、△が好きな人・・・」と君の記述と記録の代替だけど、君を知らなければ、君の名はそれしか喋れない鳥の鳴き声みたいだ。

私はオウム返しに君の名を呼ぶ、心の中で。

眠る前、君の部屋から拝借した本の中に君を探す鬼ごっこ、私は微笑む鬼になる。君が引いた線や折ったページを見つけるたびに、心に星が灯るような幸せを感じる。

始まるということは終わるということだと気付いてから、私は微笑を止めることが出来なくなった。それは、崖っぷちに立って海を覗き込んだ恐怖を軽減するために、身体の中のDNAだか脳だかがさせる儀式のような微笑だろうか、否、知ってしまった真実の深さがあまりにも深く、悲しみと喜びが綯い交ぜになり、泣かないための平衡を保っていたら、ずっと、微笑が終わらなくなったのだ。
[PR]
by amingerzz | 2009-11-01 21:32 | ●物語
熱い耳
起き抜けに触れた耳は、指がひりひりするほど熱かった。

こんな耳をして、あなたはいったい、夢の中で何を聞いているの?

私の指に熱を移し取るように耳のふちをなぞると、一緒に触れた髪が柔らかくたわんで元の位置に戻った。彼の髪はどんなに揺れても元の流れに従順に戻る。一見固そうに見えて素直なその髪を、私は何度も不思議に眺めてきた。起きていても眠っていても彼は私が見つめていることに気付いていないようだった。

ふいに、家族が二人ずつ違う苗字になったここ数年のことを思った。母と妹、父と私。母の旧姓との組み合わせで出来る名前は全く私ではなかった。父のことは憎んでいたけれど苗字を使い続けることは厭わない、手続きも面倒だ。

彼は昨晩言った。「あなたが母親や妹とかわす電話の端々に嫉妬してたんだ。実を言うと」。若い頃に両親とも他界した彼には記憶の家族しかない。かと言って何も弱々しいものなどはない、と人に言えるほどには彼の心は片付いている。しかし、記憶の家族は何にもまして強く刻まれていて、記憶を読み出すたびに深い気持ちになる。「私には私固有の記憶と経験があるから」と同情をやさしく拒みながら涙ぐむ、涙ぐむとき彼はいつも「実を言うと」と、自分自身に告白するように私の方を見る。
彼はその後間もなく眠りにつき、すぐに目覚め、まだ起きていた私に今見た夢を話した。「君の乳房を剥ぎ取ったよ」。夢とも現実ともつかないような一行を残して、また眠りに落ちた。私は切り取った乳房を耳にあて貝殻から海の音を聞くように目を閉じる彼を想った。耳が、内側から熱くなったように感じた。




この項つづく。
[PR]
by amingerzz | 2009-11-01 21:31 | ●物語